【STAFF】
企画・原案
渡辺護(わたなべ まもる)
1931年生まれ。子どもの頃から映画を浴びるように見て育つ。早稲田大学文学部演劇科に入学後、八田元夫演出研究所に参加。TVドラマの俳優、シナリオライター、助監督など、さまざまな経験を経て、65年『あばずれ』で監督デビュー。代表作に『おんな地獄唄 尺八弁天』(70)、『㊙湯の街 夜のひとで』(70)、『少女縄化粧』(79)。東てる美(『禁断 性愛の詩』75)、美保純(『制服処女のいたみ』81)、可愛かずみ(『セーラー服色情飼育』82)のデビュー作を撮り、魅力的なアイドルとして世に送り出した。役所広司を広く知らしめた一般映画『紅蓮華』(93)も傑作の呼び声が高い。
本作の準備中に体調を崩し入院。その後退院し、自宅療養を続けていたが、2013年12月24日、体調が急変し、惜しまれつつ他界した。
監督・脚本
井川耕一郎(いかわ こういちろう)
1962年生まれ。早稲田大学在学中に早大シネマ研究会に所属。86年に製作した『ついのすみか』がぴあフィルムフェスティバルに入選。93年、後藤大輔『のぞき屋稼業』で脚本家デビュー。映画美学校で第2期から演出・脚本部門の講師を務める。監督作として『寝耳に水』(2000)、『西みがき』(06)、『伊藤大輔』(08)を発表。渡辺護監督『片目だけの恋』(04)、『喪服の未亡人 ほしいの…』(08)の脚本を手掛け、09年より渡辺監督のドキュメンタリーの製作を開始。全10部、約8時間に渡る長編を先頃完成させ、劇場公開に向けて準備中。
撮影・照明
清水 正二(しみず しょうじ)
1949年県東京都生まれ。71年よりフリーで撮影助手につき、渡辺護作品の常連である鈴木史郎キャメラマンなどに師事。79年稲尾実(現・深町章)監督『痴漢体操部』でデビュー。以後、深町監督のコンビは現在まで続く。以後、滝田洋二郎監督、渡邊元嗣監督、細山智明監督、小中和哉監督、池島ゆたか監督、荒木太郎監督、吉行由実監督らの作品を主に手掛けている。代表作は滝田監督『コミック雑誌なんかいらない!』(86年)、小中監督『四月怪談』(88)、池島監督『超いんらん やればやるほどいい気持ち』(08)。83、84、85年のZOOM-UP映画祭技術賞を三連覇。00年、07年ピンク大賞技術賞を受賞。
【CAST】
愛田 奈々(あいだ なな)
1980年東京都生まれ。2012年、荒木太郎監督『美熟女の昼下がり 〜もっと、みだらに〜』の主演でピンク映画初出演し、「東京物語」をモチーフにした『さみしい未亡人 なぐさめの悶え』など荒木監督作品に連続出演。ハードな濡れ場にも体当たりで挑み、ピンク大賞女優賞&艶技賞のダブル受賞に輝く。13年も『異父姉妹 だらしない下半身』で同助演女優賞を受賞。同年10月には初の写真集「MaDonna」を発表。14年には本作のほか浜野佐知監督『Body Trouble ―ボディ・トラブル―』にも主演するなど活動を広げている。
岡田 智宏(おかだ ともひろ)
1970年埼玉県生まれ。95年、今岡信治(いまおかしんじ)監督のデビュー作『獣たちの性宴 イクときいっしょ』で映画初出演。以後、鈴木俊久(上野俊哉、瀬々敬久の共同)監督『わいせつ覗き 見せたがる女』(96)、荒木太郎監督『せつなく求めて OL編』(2000)、深町章監督『淫ら姉妹 生肌いじり』(00)、吉行由実監督『ミスピーチ 巨乳は桃の甘み』(05)、福原彰監督『うずく人妻たち 連続不倫』(07)、渡辺護監督『喪服の未亡人 ほしいの…』(08)などに出演。00、07年ピンク大賞男優賞を受賞。
佐々木 麻由子(ささき まゆこ)
1966年広島県生まれ。1998年、木澤雅博監督の自主製作映画『宿』(2002年公開)のヒロイン役で映画デビュー。 同年、小谷内郁代監督『境界線の向こう側』への出演を機にピンク映画の世界へ。99年、国沢実監督『ノーパン妻 週末は不倫狂い』で初主演を飾り、同年のピンク大賞新人女優賞を受賞。以後、 池島ゆたか監督『OL性告白 燃えつきた情事』(2002)、福原彰監督『うずく人妻たち 連続不倫』(07)、池島監督『欲望の酒場 濡れ匂う色おんな』(10)、彼女の出演作100本記念として企画された後藤大輔監督『熟妻と愛人 絶妙すけべ舌』(12)などに出演。ピンク大賞女優賞を00、01、07、10年と4度受賞。
なかみつ せいじ
1962年熊本県生まれ。演劇活動を続ける中、杉本まこと名義で87年に市村譲監督『濡れたいん夢』で映画デビュー。00年になかみつせいじに改名。主な出演作は北沢幸雄監督『ザ・痴漢教師 制服狩り』(97)、加藤義一監督『痴漢電車 びんかん指先案内人』(07)、池島ゆたか監督『性愛婦人 淫夢にまみれて』(10)。ピンク大賞男優賞を97、98、00、01、08、09、10、11、13年と9度受賞し、まさにピンク映画の顔として、500本以上の出演作がある。主演を務めた池島監督の一般作『おやじ男優Z』(14)が公開待機中。
ほたる
福島県生まれ。多摩美術大学在学中よりアングラ劇団に参加し、「葉月螢」名義で女優活動を開始。1993年、瀬々敬久監督『未亡人 喪服の悶え』で映画デビュー。94年、上野俊哉監督『連続ONANIE 乱れっぱなし』などでピンク大賞新人女優賞を受賞。以後、サトウトシキ監督『悶絶本番 ぶちこむ』(95)、瀬々監督『赫い情事』(96)、上野監督『白衣と人妻 したがる兄嫁』(97)、女池充監督『スワッピングナイト 危険な戯れ』、小林政広監督『歩く、人』(2002)など、100本以上の作品に出演。ピンク大賞女優賞を95、96、97、99、02年と5度受賞。自ら監督・脚本・主演を務めた『キスして。』を自主製作し、2013年末に劇場公開した。
野村 貴浩(のむら たかひろ)
1971年東京都生まれ。劇団め組での舞台を中心に活動。2001年、田尻裕司監督『姉妹OL 抱きしめたい』で映画デビュー。池島ゆたか監督作品では04年よりレギュラー俳優として欠かせぬ存在となり、『ホスト狂い 乾かない蜜汁』(06)、『奪う女 中出しの誘惑』(07)、『半熟売春 糸ひく愛汁』(08)などに出演。『エッチな襦袢 濡れ狂う太もも』(09)の主演で同年のピンク大賞男優賞を受賞。ほか、森山茂雄監督『美人保健婦 覗かれた医務室』(03)、吉行由実監督『年上のOL 悩ましい舌使い』(05)、後藤大輔監督『多淫な人妻 ねっとり蜜月の夜 』(11)などに出演。