1977年11月公開　62分
製作・配給…新東宝興業

〇スタッフ〇 
監督…渡辺護
脚本…高橋伴明
撮影…柳田友春
照明…磯貝一
音楽…とべないアヒル
編集…酒井春二
録音…ニューメグロスタジオ
助監督…関多加志

○キャスト○
北河原奈美子／由紀…谷ナオミ
北河原敬一郎…鶴岡八郎
北河原良介…下元史朗
恵子…美川真弓
真知子…葉山英子
由紀の少女時代…小港タカ

○物語○
奈美子は娘の由紀が五歳の時、夫の敬一郎に日本刀で斬殺された。由紀も胸に傷を負ったが危うく生きのびることができた。それから15年、成人した由紀は敬一郎の弟で僧侶の良介に、なぜ母が殺されたのか教えて欲しいと問うた。
良介は生まれるとすぐに寺の養子になったが、敬一郎は能面師である父の仕事を継いだ。寺の境内で捨てられていた奈美子は敬一郎の家で育てられ、やがて彼と結婚し、由紀を産んだ。
良介は敬一郎を師として能面作りに励むが、敬一郎は彼の腕を認めようとしなかった。ある日、敬一郎は女面の彫り方を教えるために下女の恵子を縄で縛り上げて凌辱し、それが女の顔だと良介に教えた。
敬一郎は奈美子を毎晩責めるだけでなく恵子とも関係を続け、もう一人の下女真知子にも手をつけた。そして敬一郎は真知子を良介の嫁にすると言い出した。奈美子は驚くが、夫に逆らうことができず、良介も真知子と兄の関係を知りながら結婚を承諾した。良介は奈美子が哀れに思えてならなかった。面打ちに執念を燃やした良介は、兄がしたように奈美子を裸で縛り上げて女の面を作り上げ…。