2011年8月10日公開
製作…多呂プロ
提供…オーピー映画
○スタッフ○
監督・脚本…荒木太郎
原案…林芙美子[浮雲]
脚本…西村晋也
撮影・照明…飯岡聖英
音楽…宮川透
編集…酒井正次
録音…シネ・キャビン
助監督…金沢勇大
鎌田亮
スチール…本田あきら
○キャスト○
富岡兼吾…那波隆史
幸田由紀男…玄波孝章
向井清輝…名越孝太郎
向井洋介…小林節彦
伊庭杉夫…今泉浩一
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○物語○
海外から帰国した由紀男は久しぶりの町並みに懐かしさを感じる。海岸に行くと恋人の富岡がいた。由紀男はモデルで、富岡は国交省の役人で所帯を持つ隠れゲイだった。収賄事件に巻き込まれて左遷され、昔の勢いがなく身なりも悪い。二人の出会いは三年前だった。久しぶりの再会にラブホテルで愛しあうが、富岡は淡白で、由紀男は淋しい気持ちになる。
妻と喧嘩し由紀男の元へ向かった富岡は、由紀男が他の男と寝ていたことを知り彼を罵ると、「死にたい」と突然言い始めた。数日後、富岡が仕事も家庭も捨てたいと由紀男を旅行に誘った。道中、山道で迷った二人は、中年男・向井と義理の息子・清輝と遭遇する。夜中、富岡と清輝が湖畔の片隅で絡み合う。暫くして由紀男が富岡の家を訪ねると、清輝が部屋から出てきた。親子とは偽りであったことを知る。怒りと悲しみに肉体が拒絶反応を始める…。 |
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