2005年9月9日公開
製作・配給…新東宝映画
○スタッフ○
監督・脚本…深町章
企画…福俵満
撮影…清水正二
編集…酒井正次
録音…シネキャビン
助監督…佐藤オサム
スチール…津田一郎
○キャスト○
正田瑞穂…里見瑤子
三橋麗子…佐々木ユメカ
久保田まゆみ…吉沢明歩
正田元義…岡田智宏
太田光男…千葉尚之
大河原元…川瀬陽太 |
○物語○
戦後間もない昭和22年。元華族の正田家では、未亡人の瑞穂が亡き夫元義の遺影を見つめて涙に暮れていた。瑞穂のもとへ友人の麗子が訪ねてきた。かつて二人は元義をめぐって恋の鞘当をしたこともあった。麗子は若い光男という男を連れていた。行き場を失った麗子は闇市で知り合った光男とともに死に場所を探していた。麗子は正田家の二階の一室を借り、何度も情交を繰り返した。
正田家に元運転手の大河原が訪ねてきた。彼はこの家と土地を買収するつもりだったが、瑞穂にそんなつもりはなかった。今は自分と女中のまゆみしか居ないが、元義の弟で戦犯として拘置所にいる裕輔が帰って来るはずだと言った。やがて瑞穂は裕輔との面会のために出かけた。
大河原はまゆみに一緒にこの家を乗っ取らないかと持ちかけ、強引に肉体を奪った。その夜、裕輔が死刑になったと報せが入り…。 |
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