○物語○
高名な作家軍司の妻奈津子。豪邸での不自由のない暮らしをしながらも、その心は満たされないままだった。ある日、家に新しい編集者が訪ねてきた。その男、坂崎は学生時代の彼女の恋人だった。2人は昔を懐かしみながら、やがて再び心を通わせていく。奈津子は軍司への態度が冷たくなり、坂崎は妻の加奈へ嘘をついて軍司家に泊り込むようになる。そんな中、軍司が風呂場で滑って救急車で運ばれた。彼のいない家で、奈津子と坂崎は燃えるように愛し合った。その愛は深まり、坂崎は奈津子と共に遠い街へ行こうとする。だが、坂崎はふと目の前にいる奈津子の魅力に疑問を感じ、妻の元へと戻るのだったが…。
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