2008.2.22(金) 後藤大輔、一年半ぶりの映画『新・監禁逃亡』初号試写。 2008.2.23(土) 『女の中にいる悪魔』初稿上がる。 2008.2.24(日) さっそくホン直しの打ち合わせ。 夜。「桜井明弘・樹カズの試練の10番勝負」その4。ここ2週間で桜井さんのライブ、4回目。場所は、西荻のSWAMPという初めてのところ。 ゲスト。倖田李梨、春咲いつか。 おもしろいつくりのバーでね、2Fがカウンターのみのバーになっていて、3Fがフリー・スペースのライブの空間。その上が屋上で、目の前に西荻駅のホームが見える。 うん、ここは使える。マスターに当たると、いいですよ、いつでもどうぞ、とのこと。 2008.2.26(火) ホン直し。 2008.2.27(水) 『女の中にいる悪魔』第二稿。 2008.2.28(木) ホン直し。 2008.3.1(土) 「ピンク本」の一企画「100本を語る」スタート。取材者は、100本中90本の脚本を書いている五代暁子。20本目『ミステイク』まで語って今日は終了。 2008.3.2(日) 五代の息子・つぶらをともない木の実葉嬢が客演している芝居『アンドロイド刑事』を見に行く。つぶらは去年の『小鳥の水浴』の時もそうだったが、一応2時間おとなしくしているのが健気でえらい。10才だ。ちなみに『小鳥』と『アンドロイド』どっちが面白かったか?と聞いたら、『小鳥』と答えていた。 2008.3.3(月) 沼袋の「オルガン・ジャズ・クラブ」というバーで、墨之江ユキのライブ。 すばらしかった。ボーカリストとしての彼女はすごいです。またバックのバンドがいい。そしてまた、「オルガン・ジャズ・クラブ」というライブ・バーがこれまたステキな空間でした。 満足満足…。帰りたくないオレは、それから阿佐ヶ谷スターダスト、西荻SWAMPと朝まで飲み歩いたのだった。 2008.3.6(木) 『女の中にいる悪魔』決定稿上がる。 2008.3.7(金) 決定稿、印刷屋に入稿。 2008.3.8(土) 印刷台本上がる。演出部打ち合わせ。 2008.3.9(日) 桜井明弘・グッドマン・マンスリー・ライブ。なんと今回は199回目のマンスリーとなった。199を12で割ると、16、5。つまり、16年半も毎月グッドマンでやり続けていたということ。こんなこと、誰が出来る?! 継続は力なり。「静かに燃える情熱の火柱」桜井明弘を今後も見続けていきたい。 2008.3.10(火) 地元府中のシネコンで『ガチボーイ』見る。 日本映画はほとんどつまらないものばかりになり、まず見る気にはならんが、プロレス好きのオレとしては、この映画は見ないわけにはいかないということ。 いいなあ…青春って、友情って。プロレスって…。泣けた! ブスしか出てこない女優陣がいい。Hシーンが全くないのがいい。恥ずかしげもなくベタなのがいい。必見!とまでは言わないが、今時の日本映画の中では、これってかなりいい方じゃないですか? 2008.3.13(木) 先月に続いて、雑誌「ペント・ジャパン」の女優対談。今月は、女神=日高ゆりあ。 2008.3.14(金) ロケハン。朝8時新宿集合。この時期、昼夜逆転しているオレは、いつものごとく完徹で出発。埼玉から羽田まで東京を縦断する。終了、夜7時。 8時から、吉祥寺MANDALA2での「桜井明弘VS小林マサヒロ」ライブに行く。ゲスト「ブラック・スタンダップ・ショー」=寒空はだか。 小林マサヒロ? そう、あの小林さんです。ピンクファンにはサトウトシキのシナリオでおなじみの人ね。その方と桜井さんのジョイントという、分からない人には「?、?…」な組み合わせ。私だけが知っている…。 完徹で、しかも飲みながらなので寝てしまうのでは?と心配だったが、桜井バンドぼ迫力、小林さんのいい声、はだかさんのブラック・ワールドに酔いしれ、眠れませんでした。はい。 2008.3.16(日) 役者・打ち合わせ。昼12時半開始。夜7時終了。出席の俳優。なかみつせいじ、竹本泰志、友田真希、倖田李梨のメインキャスト4人。 終了後はいつものごとく飲み会開始。いつものごとく、朝まで飲んだくれる。 2008.3.17(月)〜19(水) 公開タイトル決まる。『親友の妻 密会の黒下着』。 なかなかいいタイトルだ。 コンテ→寝る→DVD見る→コンテ→寝る→DVD見る、のくり返しの日々。 2008.3.20(木) コンテ打ち合わせ。オレと撮影の志賀ちゃん、あとは演出部。 終了後は飲み会。後藤大輔氏も誘う。三日間飲んでないので、今日は思い切って飲む日というわけね。 2008.3.21(金)〜22(土) コンテ、洗い直し。 あとは、いつもどおり。心静かにインを待つ。 2008.3.23(日)〜25(火) オーピー作品『親友の妻 密会の黒下着』撮影。 初日。 今回もまた予算的な問題があり、かなり変則的なスケジュールとなってしまった。 全体の半分強の分量が初日に集中している。こうなると次から次へと撮り続けるしかない。映画との戦い、以上に、時間との戦いだ。でも結局は、それも含めて、映画との戦いなんだよね。 脚本の五代の息子・つぶらが今回はちょっと大きい役に挑戦。今までに10本くらい出てると思うが、今までは、アフレコなし。セリフは現場で録って、ダビングで合わせるって感じだった。でも、もう10才だし、そろそろアフレコに挑戦させるかと思い、現場録りはやめた。 つぶらが素晴らしくよかった。何のてらいもなく、当たり前のように自然体でかわいい。 劇場で見る方は、つぶら(芸名・あきら。いつもはツークンだったが、少し自我が出てきたようで、芸名つけたいと言う。何?と聞いたら、「アキラ」だって。どこからもってきたんだろう?)の芝居に注目してね。 次から次へと全20シーン撮り続ける。(台本全体で37シーン。いかに初日の分量多いか、シーン数だけでもお分かりいただけると思う。) いいよ、友田真希さん、前作『未亡人民宿』よりずっとよくなってる。セリフに力が出てきた。なかみつくん。乗ってるぜ。竹本くんも倖田李梨も楽しそう。 終了。明け方の4時過ぎ。現場が埼玉の三郷だったので、東京の寝グラ(セメントマッチ事務所)に着いた時は、朝の6時頃になっていた。 2日目。 2時間ほど寝て、朝10時西荻集合。 雨がザンザン降ってる。まいった。今日はまずは西荻駅前のバー「SWAMP」を借りてのロケ。ふたくだり。ひとつは、バーの店内でのシーン。もうひとつは、シーンを三つに割って、バーのビルの屋上→バーの中→バーの中→屋上、というふうにプランしていたのだ。 雨。屋上はムリ。もうひとつのシーンを三つに割ってはムリ。バーの中でやるしかない。 かなり考えて、屋上のシーンのコンテも、こりゃすごいぜ、と思えるくらい考えてきたオレにはショック。 仕方ない。バーの中でやるか…。 コンテ、やり直し、ちょっと待って…。考えるから…。 しかし、映画の現場って、とんでもない化学反応が起きるのだった。 2人の役者が(なかみつせいじ、竹本泰志)が自主的に練習している風景が悩んでるオレに飛び込んできた。ひらめいた! 2人のやってるままでいいじゃん。これでいこう。 本番。長回し。 オレも長いこと監督やってきたが、これほど目の前で展開してる芝居に目を奪われ感動してしまったことって初めてかも…。 おもわず、カット!と同時にオレは拍手していた。 素晴らしいです、2人。なかみつくんと竹本くん。 午後2時。歌舞伎町のラブホテル。5シーン、夜8時撤収。 ナイト・オープンをひとつ。終了、夜9時半。 忘れられない一日となったのだった。 最終日。 朝7時半新宿集合。 オープンを6シーン。牧村耕次、野村貴浩がワンシーンづつ出演というぜいたくさ。 午後3時、某シティホテル。頭がクラクラして倒れそうになるほどの異様な暑さの部屋の中で、からみ含めて重要なシーンをいくつか。最後はナイト・オープン。 終了、深夜2時半。 オレだけ、ホテルにそのまま泊まる。 |