2007.12.11(火)

『Next』アフレコ。
久しぶりに深夜0時をまわり、終了深夜1時。ま、それだけ大変な中身だったということだ。手応えあり。
飲み会に突入。先に上がった役者さんたちは夜7時頃から飲んでいる。いずれにせよ、メインどころの役者たちが8人もそろっての飲み会となる。いつもは残る役者さんせいぜい3、4人だと思うと、これはすごいことだ。つまりは、そういう映画なのだ。
朝9時まで飲む。
梅ヶ丘の事務所までヘロヘロの体をタクシーで運ぶ。


2007.12.13(木)

福原組『連続不倫II』初号。
力作ではあった。しかし残念ながら一作目の出来には及ばない。
まずここには、一作目の佐々木麻由子が背負ったようなすさまじい地獄がない。愛人との浮気旅行の最中に最愛の娘が交通事故で死んでしまう……これを地獄と言わずして何と呼べばよいのか。観客はこの女の背負った地獄を大いなる好奇心と少しばかりの同情心と共に見つめざるをえない。
片や今作の登場人物たちは、極論を言えば性欲情欲に振り回されるのみ。観客は、そういう人物たちを見ると「笑ってしまう」のだ。
つまり、作者はひたむきに悲劇を描こうとするのだが物語のベクトルは「喜劇」に向いていくのだ。
今はこれ以上詳しく語る余裕はないが、福ちゃんには三作目に期待と言っておこう。


2007.12.14(金)

次回作『未亡人民宿』のヒロインに、超人気熟女AV嬢・友田真希さんが決まる。これで半分は出来たようなもんだ。
学芸大の「アジアンカフェ」というバーで、「桜井明弘と樹カズのライブ・十番勝負」の第三弾(?)。楽しかった。カズもだいぶこなれてきた。しっかりエンタティナーしてる。ゲストの春咲いつかもうまくなってきた。


2007.12.15(土)

下北の「楽園」で「メアリー・スチュアート」見る。知り合いの女優で演出家のMさんが制作にかかわっていた関係で珍しくバッチリ新劇みたいな芝居を見たってわけね。
はっきり言ってつらかった。悪い意味でのガチガチの新劇スタイルね。全然エンタテインメントしてないんだもの。もうイヤです。こういう芝居は。


2007.12.16(日)

五代の息子つぶらと三茶シネマで映画。『ラッシュアワー3』と『ファンタスティック・4』の2本立て。つぶらは『ラッシュアワー3』の方を面白がっていた。オレもだ。
夜は五代と次回オーピー作品『未亡人民宿』のホン直しの打ち合わせ。
しかし、ここんとこ100本目『小鳥の水浴』、101本目『Next』と、とりわけヘビーなものが続いたせいか、どうも次回作の「ピンク内ピンク」みたいな作品に乗れないオレがいる。しかし、クランクインまで1ヵ月を切った。そろそろ気合い入れていかないとまずいんだけどね。


2007.12.17(月)

『インランド・エンパイア』。
やっと見た。三茶中央。めくるめくリンチ的迷宮世界にハラハラドキドキ。あっという間の3時間だった。リンチはやはりスゴい。


2007.12.18(火)

次回作のスケジュール作りとキャスティングで一日過ごす。
夜は久々に高円寺の竜ちゃん(山本竜二の店)に行き、朝まで飲む。


2007.12.20(木)

地元府中のシネコンで『続・三丁目の夕日』と『アイ・アム・レジェンド』。
三丁目は相変わらず見てる間は楽しめるのだが、今回は甘い。登場人物の一人が芥川先生の芥川賞候補になった小説を「甘すぎる」と言ったが、まさにこの映画のことを言ったかのように聞こえたよ。
レジェンドは、ウィル・スミスがただ一人の友であるワンちゃんと廃墟のニューヨークを彷徨する中盤までは面白い。ただ結末が…。相変わらずのハリウッド的楽観主義的御都合主義になってしまうのがマイナス。


2007.12.21(金)

『未亡人民宿』決定稿上がる。はっきり言って見切り発車です。


2007.12.22(土)

決定稿、印刷屋へ入稿。
夜は、茜ユキさんプロデュースによる「サックス弦打と唄の夜」のライブ。at高円寺・アリア。
すばらしいライブだった。魅力的な唄歌い茜ユキとアバンギャルドなサックス吹きのお姉さん・渦ヨーコさんにハマった。
また、バックのメンバーもすごくてね。
堪能し感動しました。


2007.12.23(日)

オレの35年以上前の演劇の師匠である阿部良先生主宰の忘年会へ行く。
オレが若い方だというんだからすごいよね。
最後には「女、女を呼べ」という先生方のお達しで、この時期、あいてるヤツなんかいないよと思いつつ10人くらいの女優にTELしたら、倖田李梨、山口真里のおニ人が駆けつけて来てくれた。オレの顔も立った。お二人には感謝です。


2007.12.24(月)

五代宅にて恒例のX’masパーティ。
音楽の大場一魅からTELあり。『Next』の音楽、9割以上完成したから一度聞いて下さいとCD持ってオレの梅ヶ丘の事務所まで車飛ばしてやって来た。
どの曲もすばらしい。特にエンディングのくだりはとりわけすばらしい出来で、オレはなんていい映画なんだと、映画が出来る前から感動してしまった。
前作の『小鳥の水浴』の時もそうだったが、一魅の気合いの入り方が、2作続けてハンパじゃない。『Next』もすごい映画になりそうな予感がふつふつとわいてくる。
一魅は、天才です。


2007.12.25(火)

『Next』ダビング。
オレの101本目の映画の仕上げがついに終わった。ずい分長い間関わってきたみたいな気がとても強くするのだが、後藤ちゃんに脚本依頼したのが10月15日。まだ二ヵ月半もたっていないのだ。しかし、実に密度の濃い二ヵ月半もたっていないのだ。しかし、実に密度の濃い二ヵ月であった。
どんな映画になったことか? 実に興味深いものがある。
ひとつだけはっきりしてるのは、オレはこういうスタイルの映画撮ったのは、101本目にして初めてだ、ということだ。
つまり、「Next」なのだ。
それにしても、このタイトル、すごいな。
このタイトルをオレにくれた後藤ちゃんは天才だ。


2007.12.26(水)

桜井明弘 at グッドマン。なんと、サプライズ。ゲストに結城リナ登場。夏の田中組以来久々に会ったが、相変わらずカッコいいね。
ギターの弾き語りで2曲歌ったが、そのパフォーマンスは、対バンのジャズメンたちの心もとらえたかのようだった。


2007.12.27(木)

阿佐ヶ谷ザムザにて劇団超新星の『どん底』見る。
去年と比べると、落ちた。
何よりまずいのは、巡礼の老人がただの説教くさいだけの老人になってしまったという点。やはり衣裳は重要だ。それに大家の役者が全くダメ。そうなると、期待の西入美咲も光りを消される。残念だった。
よかった点。竹本泰志がよかった。あのサーチン役をあのように生きてくれるとは、難しい役なんだよね。


2007.12.28(金)

次回作『未亡人民宿』ロケハン。
山梨の山奥に行ってきた。
クランクインは1月16日。まだ先なのだが、年末年始をはさんでいる関係上早めのロケハンとなる。
東京にもどるや、超新星の打ち上げに顔を出す。with日高ゆりあ。日高の来年の舞台デビューの話を煮詰める。『小鳥の水浴』だ。期待して下さい。


2007.12.29(土)

シネ・キャビン忘年会。
疲れ切ってたオレは、キャビンでの二次会では眠りに落ちてしまったのだ。


2007.12.31(月)

今年は最高の年だった。
まさに監督100本記念イヤーに相応しい出来事が相次いだのだ。
●ここ2、3年は年間5本というペースになってきたので、100本は来年かな?と思っていたが、今年は7本撮ることが出来、一気に100本を飛び越え、101本まで来てしまった。(ちなみに監督歴16年で100本なので1年平均6本強だ。)
●ピンク大賞の監督賞を8年ぶりにゲット。その時の副賞のフィルム20本のおかげで、先日の101本目『Next』を撮ることが出来たともいえる。それがなければ予算的にきびしい企画だったからね。フジフィルム、報映産業の石井さんに感謝です。またオレに投票してくれた方々にも感謝であります。
●去年の12月から今年の4月まで毎月、5月はあいて、6月に一本と、7ヵ月で6本も撮らせてもらった。7ヵ月でほぼ1年分ね。もちろん、初体験であった。ありがたいことであった。
●そう最初から明確に意図していたわけではないが、100本目『小鳥の水浴』はオレの演劇に対する、101本目『Next』は映画に対するオマージュに期せずしてなったというのも記念イヤーのなせる業だろう。
●オレの監修による「ピンク映画全史」(仮題)の出版が決まる。来年の発売に向けてゆっくりと制作中。御期待下さい。
●そうそう、ほぼ10年ぶりに主役もやったな。荒木組『ふしだら慕情』と山崎組『社長秘書』の2本。実に久しぶりに、役者の楽しさ、快感を十二分に味あわせてもらいました。また自分の役者としての体力、感性がおとろえていないということを認識できた。お二人にも感謝です。
というわけで今年は最高の年だった。
この勢いを来年も続けたいものだ。
来年もよろしくです。


2008.1.2(水)〜4(金)

五代親子とスパ・リゾート・ハワイアンズ。正月とあってすごい混みよう。やはり正月なんて来るもんじゃないね。


2008.1.7(月)

恒例の大蔵映画・新年会。今年も社長からお年玉をいただく。夕方まで監督連中、社員の人たちと歓談。昼飲む酒は効く。
日劇3で『椿三十郎』。黒沢版の脚本をそのまま使っているのに少し驚く。しかし黒沢版は確か90分くらいであったのに、こちらは2時間近い。同じ脚本なのにだ。これ以上は何も言うまい。
レイトで『AVP2』。客がオレ入れて2人のみというこれまた驚くべきシチュエーション。映画も退屈であった。


2008.1.8(火)

『Next』の初号試写。
ついにこの日が来たって感じね。初号前から、何故か胸が高鳴り、この奇妙な感覚は、そう、まるで処女作の初号をむかえる新人監督であるかのよう。さすが、101本目『Next』であった。
始まった。
まずは、ファーストカットの海のロングショットの圧倒的な美しさにぶっ飛ぶ。仕上げで何度も見てるはずなのに、まるで初めてその映像を目にするかのよう。やはり、東映ラボのスクリーンはすごい。というか、これがフツーなんだけどね。
役者がすばらしい。みんな映画の中の人物として生きている。なんで?
終了。
次回作の撮影の長谷川ちゃんを見掛けたので、どうだった?と聞くと、今まで見たピンクで一番感動しましたとの答。うれしすぎる答えでした。
打ち上げ。妙な胸の高鳴りおさまらず。
役者時代から27年の付き合いのあるジミー土田が(今回初めてオレの映画に出た)ほとんど泣きながら「池ちゃん、すごいよ!」と叫んでくれた。
それからがすごい。役者たち、スタッフ、関係者からプレゼントの嵐、嵐…。
一番嬉しかったのは、「Anniversary 101 Yutaka Ikejima」と刻印された金箔のジポー。(使えないよ。墓場まで持っていくよ)。そして、みんなの寄せ書きの二枚の色紙(これも宝。これも墓場までね)。
また、以前オレの助監督をやってくれてた小川が、40年くらい前の「キネマ旬報」の「読者の映画評」にオレの投稿した映画評が出てる「キネ旬」をどこかの古本屋で手に入れて持って来てくれた。(当時のオレは、けっこう「キネ旬」に投稿してたのだ)。
打ち上げ、三次会までやって、朝の6時頃帰宅。プレゼントの数々に囲まれ、オレは泣いたね。
「映画」ってスゴい。
映画の世界に入ってそろそろ27年。子供の頃からの夢であった監督になれ、101本目で「映画の映画」を撮れ、「映画」の仲間に囲まれ、こんな幸せ者いないね。
ともあれ『Next』は終わった。
公開タイトル『超いんらん やればやるほどいい気持ち』で、3月下旬新宿国際より順次公開。どうぞ見てやって下さい。


2008.1.9(水)〜10(木)

次回作『未亡人民宿』のクランクインを16日と、ちょうど一週間後に迫って来ているのだが、『Next』に余りに長い間ハマってしまっていて、どうにもやる気が起きない。こんなことも珍しい。それだけ『Next』が強烈だったということ。
10日になり、やっと尻に火がついた。コンテ始める。始めると、やはり面白い。グングン乗っていく。


2008.1.11(金)

コンテ打ち合わせ。キャメラマンの長谷川ちゃんと演出部。今回は早い。3時間で終わった。『Next』の時は7時間くらいやってて、最後は疲れてしまったものだ。
終了後は飲み会。『Next』脚本の後藤大輔氏たちとも合流し(後藤ちゃんたちも新作の打ち合わせ)、『Next』の話で盛り上がる。


2008.1.12(土)

役者リハ。キャスティングは、主役の未亡人役にオレの組初めての友田真希さん。美熟女です。他には日高ゆりあ、春咲いつか、なかみつせいじ、野村貴浩、牧村耕次、千葉尚之というレギュラー陣で固めた。
久々にぶっとんだコメディをやるつもりだ。


2008.1.16(水)〜18(金)

『未亡人民宿』撮影。
今回は、3月の撮影日のうちラスト一日は、ほんの数シーンをやるのみ。つまり基本的には限りなく2日撮りに近いスケジュールなのだ。オープンもそれなりに多いし、田舎でのロケとあって移動距離も長い。しかもロケセットも初めての場所で勝手がちがう。はたして予定通りにほぼ2日で撮り切ることが出来るかどうか少しの不安はあるが、ま、いつものこと、何とかなるだろう。なんであえて過酷なスケジュールにしたかというと、これもいつものこと、つまり、予算の問題なのだ。フツーに3日のスケジュールにすると、役者のギャラだけで制作費オーバーになり、赤字、つまり、オレの持ち出しとなってしまうのだそんなわけで泣く泣く過酷なスケジュールにしたってわけね。それでも、初日は夜の9時頃には終わって飲み会出来るじゃないかと思っていたオレは甘かった。そういつもいつも予定どおり行くわけではないことを知らされることになったのだ。

初日。
例によって朝7時半新宿集合。一時山梨は最初のロケ地である河口湖畔へ。
9時半到着。10時シュート。まずは牧やん扮するおじいちゃんと、友田真希扮するその嫁とのシーンを二つ。昼終了。スタジオとなるT宅(もともとは民宿)へと向かう。
午後1時到着。昼食(この初めてお借りしたT宅。食事がとても充実していたのがうれしい)。
2時開始。まずはマージャン室のシーンを二つ。次に台所でのシーン。マージャン台に故障があったりして、終了は夜の6時頃になっていた。
客室でのシーン二つ。今回はちょっとした仕掛けの必要なシーンがいつくかあるのだが、さっそくその仕掛けシーン。やはり手間どる。終了9時。遅い夕食をとる。
10時頃再開。廊下、洗面所などのシーンを四つ。風呂場のシーンを三つ。
本日はこれにて終了。深夜1時半になっていた。飲み会が出来なくなったどころじゃない。2シーンもこぼしたのだった。
風呂に入り、出てくるや、さっそくテーブルに向かい、大量に残っている明日のプランの練り直し。こういう時のオレは一時だけ頭が天才化する。欠番シーン、いらないセリフのカットなどが面白いほど小気味よくズバズバ決まっていく。フツーなら一日かかっても出来ないことが、30分もかからずにやれちゃうから不思議。テンション上がってウキウキ状態のオレは、みんな寝しずまって真っ暗になった部屋の中で、一人、ビールを飲んで時を過ごす。朝の4時頃、やはり少しは寝ないといかんと、眠りについた。

2日目。
朝8時、オープンに出発。地方ならではの絶景のロケーションと天気にめぐまれ5シーン終了。午後2時頃、宿にもどる。
そして、いつ終わるとも知れない撮影に突入。15シーン。
終了。翌日の午前9時であった。

最終日。
1時間ほど仮眠して、11時シュート。最終日は日高ゆりあと野村くんのシーン三つと、特撮シーン一つ。
終了午後4時。
東京へもどる。6時、シネ・キャビン着。さっそく残った小物撮り。夜7時過ぎ終了。これにて、クランクアップ。
キャビンのオヤジ中村さんが、「よし、飲むか」と酒を持ってくる。ほとんど寝てないいく日かを過ごしているオレと撮影の長谷川ちゃんは、さすがに「飲んだら死んじゃう」と尻ごみするが、一杯くらいならいいかと、つい手をつけてしまう。
結局、深夜0時まで飲んで、そこで解散。それにしても飲めば飲むほどに元気になっていくオレと長谷川ちゃんやはりスゴい。助監督二人は酒も飲まずに8時の段階で泥のように眠ってしまっていた。
最終の電車の中で睡魔はやはりやってくる。必死になって戦う。無事深夜1時過ぎ自宅に帰還したのだった。


2008.1.19(土)

『歌う!ピンク御殿2』(吉祥寺マンダラ2)。
翌日だぜ。起きるのつらかった。なんとか夕方6時頃現地に到着。オレは司会をやるので、プロデューサーの桜井さんと簡単に打ち合わせして開始を待つ。
前回は10組出場だったが、今回は前回のメンバーにプラスして3組、計13組が出場。絶不調のオレとか一部を除いて、多くのメンバーが前回よりスキルアップ。さらに本気度を感じさせてくれるイベントとなった。
今年は年内にあと2〜3回の開催を桜井さんはもくろんでいる。
はっきり言って、レベルも高く、非常に面白いこのイベント。ピンクの世界に一石を投じ、一大ムーヴメントを巻き起こしたいものであります。


2008.1.22(火)

編集。63分18秒。フィルム18本弱しか回してないので、今回は尺伸びないだろうと思っていたが、思った以上に伸びてない。これはラクだ。いつ以来だろう。こんなラクなの。


2008.1.23(水)

オールラッシュ。面白いじゃないか、これ。まさに、ザッツ・ピンク!の世界。
『Next』の「池島よ、お前もか?!」の世界から、一転して「これぞ、ピンク!」の世界。この振り幅。まさにオレの真骨頂だね。
再編集。何もしないでも60分代になった。ラクだった。


2008.1.24(木)

アフレコ。なんと、夜の9時半に終了。いつ以来だろう。こんなに早いの。
ま、面白いものが出来たと思う。
しかし、映画って、何をやっても楽しいし、かつ、難しいものだ。この難しいということ、今回は強く実感。つまり、今回は前2作と比べると、プレッシャーもなく、とてもお手軽に楽しくやれると思っていたのだが、やってみると一緒。同じように難しくきびしく、そして楽しかった。映画を舐めちゃいかんと強く反省。常に「Next One」の気持ちを持たんといかん。


2008.1.26(土)

石神井童貞少年団という劇団の芝居『豪女っぱり』見る。阿佐ヶ谷アートスペースプロットにて。
劇団超新星の『どん底』に木賃宿の女将役で出て、一気にオレをつかんだ西入美咲嬢(去年の夏の『小鳥の水浴』もよかった)の所属劇団の芝居ね。
つまらなかった。ナンセンス・コメディなのだが、ちっとも笑えないのには困った。意味のないバカ騒ぎでしかないのだ。
芝居は、やはり、ホンだ。


2008.1.27(日)

ダビング。終了夜11時。
前作『Next』後遺症が、オレにも一魅にも色濃く残り、(つまり、どういうことかというと、なかなか『Next』から離れられない状態。次のものに頭を向けられない状態のことね)今回も音楽のことは何も頭に浮かばず、音楽なくても充分いけるさなんて消極的に前日まで思っていたが、さすがに尻に火がついたか、オレは久々に選曲に励み、一魅には大きなヒラメキが訪れた。
音楽がガンガン乗り、より面白いものになったと思う。
映画は難しい。


2008.1.30(水)

『未亡人民宿』初号。
素敵に面白いエンタテインメントに仕上がったと思う。
もし今、代表作を三本選んでくれと言われたら、その三本は最近作の三本になるだろう。『小鳥の水浴』、『Next』、そして『未亡人民宿』だ。