2006.1.12(木)

オーピー映画『昭和エロ浪漫 生娘の恥じらい』初号試写。
昭和30年代を舞台にした家族劇。久々に出てもらったなかみつせいじがいいよ。オレはここ数年の彼の芝居が大好きなのだ。平川ナオヒロも新潟なまりの方言でいい味出した。ヒロイン役の春咲いつかは達者なヤツで、今後は貴重な存在の女優になるかも。昔のレギュラー杉原みさおに似ているのだ。顔は全然似てないけどね。もう少しやせてね。そして新人の日高ゆりあ。このコはいい。芝居はまだまだだけど、演技をしたいという欲望があるのだ。カワイイしね。このコはどことなく昨年亡くなった林由美香に似ているのだ。
そんなわけで、なかなかいい上がり具合の作品になったと思う。公開は4月とのこと。ぜひ見てやって下さい。

2006.1.16(月)

『昭和エロ浪漫』映倫試写。
さいわい会社にも好評でホッとした。やはり日高ゆりあの評判もよくて、次回作では、を主演に「秘書もの」をやってくれと言われる。日高は身長が150未満ととても小さいので、いわゆる秘書ルックが似合うとはとても思えないので、「なんちゃって秘書」で行こうかと思う。3月中旬クランクイン予定となる。

2006.1.19(木)

森山にとっては2年ぶり、7作目となる新作の初号試写。すっかりコンビとなった感のある佐野和宏脚本主演によるゲイ映画だ。
プロットの段階から「?」を感じたものであったが、仕上がりもその辺が全くクリアされていなくて、オレにとっては多くの「?」を残す結果となった。一言で言うと、リアリティの感じられない御都合主義的な映画であった。

2006.1.21(土)

三軒茶屋の中央劇場で『皇帝ペンギン』見る。例によって五代の息子つぶら(8才)も一緒。
動物ものに弱いオレにとっては、それなりに美しく感動的な記録映画であったのだが、終わるなり、つぶらのヤツ、「やっと終わった!」なんて叫びやがって、観客の感動に水を差す。ま、見てる間はおとなしく見てたので許すか。

2006.1.28(土)

次回作「秘書もの」のプロット上がる。

2006.1.29(日)

第3回「おかしな監督映画祭」に出かける。今年はオレも一本森山組に出演してるのだ。全部で18本もあり、1本10分以内と制約はもうけられてはいたものの、ランニングタイムは3時間もあり、やはり疲れた。去年の活弁監督山田広野作品のような突出したものはなかったものの、力作ぞろいでそれなりに楽しめたけどね。
打ち上げにも行き、朝まで飲む。最近のオレのいち押し演劇屋・世志男くんと初めて親しく話せたのが収穫。

2006.1.30(月)

下高井戸シネマで最近一部で話題の映画『運命じゃない人』見る。確かに面白い。特に前半の疾走感はすばらしくワクワクさせられた。しかし、後半の失速感はどうしたことか? パターンが読めてきたというのもあるとは思うが、それにしても…。才人、才に溺れるという感じね。映画ってやはり、アイデアや運びの面白さだけじゃないってことなのね。

2006.1.31(火)

次回オーピー作品のスケジュールをバタバタと決める。クランクイン3月の18日か19日に決定。

2006.2.1(水)

久々に東京スポーツの取材を受ける。「性職者の一週間」という記事ね。クランクイン前後の一週間を半分つくりで語る。
新宿ピカデリーで『ハリーポッターと炎のボブレット』見る。やはり見るんじゃなかったと、この手の映画見るといつも思うことをまた思う。
映画のあとボーゼンと歩いていると、今井事務所の俳優西岡くんとバッタリ。「飲みに行きませんか?」と言うのでゴールデン街へ。久々のゴールデン街とあってハズミがついてしまい、ユーヤの店、清美ちゃんの店、そして高円寺バンブーとハシゴする。

2006.2.3(金)

新東宝の福ちゃんと次回作の件で打ち合わせ。今回も去年の『マーニー』(『肉体秘書』の元ネタね)に続いてヒッチコックでいこうということで『フレンジー』でいくことになる。撮影は5月予定。
新宿プラザで『キングコング』。正月に見た時は、その前半部の余りの冗漫さに「なんてヒドイ映画だ!」と怒り狂ったが、冷静になって考えると、コングはよかったな…と。そんなわけで、もう一度見よう、今度は前半見ないで、コングの登場あたりから見ようと、前半の1時間10分はロビーで待機。満を持して場内へ。
よかった、よかった、よかった! やはり、よかった! ビューティフルな映画だった。コングがチャーミングでね、たまりませんね。それにしても『戦場のピアニスト』の俳優だけはダメね。あいつが最後、ビルに登って来て女と抱き合うのは許せない。あれじゃコングが余りにもかわいそすぎる。コングと女との悲劇的な純愛だけで終わらせて欲しかったね。でもこれはDVD欲しいです。

2006.2.4(土)

吉祥寺Bポイント、桜井明弘ライブ。池田こずえがゲスト出演。『乱れ三姉妹』の時の曲など2曲歌う。んー、それにしても相変わらずヘタだ。

2006.2.5(日)

荻窪グッドマン。桜井明弘マンスリーライブ。この日の桜井さん、オレが何十回かライブ見た中でも出色の出来。ベストライブであった。またも池田こずえがゲストで歌う。んー、何も言うまい。

2006.2.9(木)

次回オーピー「秘書もの」の初稿上がる。
仮題、『ザ・有頂天オフィス』。

2006.2.11(土)

五代と脚本の直しの打ち合わせ。

2006.2.12(日)

三茶のスタジオ・スパークにて中村和愛作・演出による芝居『密室』見る。
映画や演劇、その他、ものを作る男たちが必ずぶち当たる問題「女と生活」をテーマになかなかリアルな演劇空間を作っていたと思う。もう一歩ふみ込めば(例えば、子供の問題とか)さらにシニカルでリアルな見ごたえのあるものになっていたと思うのだが、それは次回の課題だね。
会話劇のせいか、役者の力量がものの見事に反映される舞台でもあった。斎木亨子こと佐々木基子がうまいのは自明のことであったが、驚いたのは劇団め組の野村くん。以前から達者なヤツだとは思っていたが、今回は実力全開だね。動き、声、感情が一体化し、自由自在に舞台空間を遊ぶ。あれこそ役者だ。め組もいいけど、たまにはこうして外部の小劇場に出演して思う存分演技を楽しむことが、役者として非常に重要なことだと思うのだ。
オレのオーピーの次回作、野村くんに出てもらうんだよね。以前も一回『欲求不満の女たち』の時に小さい役で出てもらったことがあるが、本格的には初めて。本多菊次朗との弁護士コンビで丁々発止とやりあってもらうつもり。こりゃ楽しみだ。

2006.2.17(金)

新東宝『フレンジー』のプロット上がる。

2006.2.20(月)〜22(水)

五代親子と、スパリゾート・ハワイアンズで遊ぶ。

2006.2.25(土)

オーピー『ザ・有頂天オフィス』決定稿上がる。演出部打ち合わせ。

2006.2.27(月)

下高井戸シネマで『親切なクムジャさん』見る。いや〜、これ失敗作でしょ? つまらなかった。スタイルにばかり走って。『復讐者に憐れみを』にあった映画の文法無視かよと思わせるばかりの迫力で押し切った、血で血を洗う残酷ゲームの終末感。『オールド・ボーイ』にあった、同じく血で血を洗う残酷ゲームを、スーパー・ポップともいうべき一種突き抜けた明るさで描き切り、一大エンタテイメントにたらしめた演出力。そんなもんどこにもありゃしない。今回はただただカッコつけただけの映画にしか見えなかったのだった。(それにしても監督名が出てこない。韓国人の名前ってホントおぼえづらいよ)。

2006.2.28(火)

決定稿を印刷屋へ回し、その足で新宿ピカデリー。『フライトプラン』。見てる間はそれなりに楽しいけどね…。それだけの映画。
ゴールデン街。田代葉子(「イッて、ミルク」のお姉さんね。知らないかな?)の店、ユーヤの店。最後は高円寺バンブーハウス。

2006.3.1(水)

印刷台本上がる。演出部。そしてヒロイン役の日高ゆりあと打ち合わせ。
事後、ゴールデン街。2日続けてゴールデン街なんて珍しいこともあるもんだ。

2006.3.3(金)

次回オーピー作品で撮影をやってもらう長谷川ちゃんと久々に会う。飲みながら軽く打ち合わせ。

2006.3.4(土)

五代と、新東宝『フレンジー』に関しての打ち合わせ。

2006.3.6(月)

長らく助監督をしてくれていた田中がついに新東宝でデビュー。その現場にエキストラで出向く。自分に関係してた助監督の監督デビューって心なしウキウキするものがある。
現場で小道具を動かしていた田中が「監督がここにいると、なんか池島組の助監督やってるみたいで、監督準備出来ました!なんてつい言いそうになりますよ」なんてジョークをかます。なんだ、けっこう落ちついているじゃん。普段と変わらない感じに少しホッとしたりもする。初号が楽しみではある。
終了後は出演してた佐々木麻由子と高円寺で飲む。バンブーなどで朝まで。

2006.3.7(火)

ここのところ朝まで外で飲むことが多かったせいか、疲れがドッと出たようで体が動かない。ビデオ見ながら、ウトウトしてすごす。

2006.3.8(水)

『ザ・有頂天オフィス』の公開タイトルが決まる。『弁護士の秘書 奥出しでイカせて』。中出しとはよく言うけど、奥出しは珍しい。いいじゃないですか。

2006.3.10(金)

ロケハン。大好きなロケハン。ホントはもう少し早くやりたいけど、助監督のスケジュールに合わせていると、こうなるのだ。悲しいけど、助監督合わせなんですね、最近は。

2006.3.11(土)

役者リハ。
キャストは、ヒロイン役に期待の星・日高ゆりあ。脇に新人の笠原ひとみ。そして久々の持田さつき。男優陣は、レギュラーの本多菊次朗、竹本泰志、津田篤(デビューから5本連続)、そして待望の野村貴浩、そして、オレといったところ。他に山ノ手ぐり子、白井里佳。神戸も出るよ。今回の神戸はどのように出てくるか? 神戸マニアは(いないか?)楽しみにしてて。
本読み。野村くんが思ってたとおりバツグン。本読みの段階から飛ばしまくりのハイテンション。もう出来ちゃってるよという感じね。本多菊次朗もさすが。よく分かってくれている。今回はこの2人の丁々発止がひとつのねらい。楽しみになってきた。それにしても思うことは、普段から舞台でガンガンにやっている俳優達は違うなということ。考えるより先に体が動いてる、反応してるというかね、てらいがないというか、思い切りかいいというか…。やはり役者は舞台やらんといかんね。
持田さつきがよくなってるのにもオドロク。全然力強くなっているのだ。『巨乳タクシー』の時もこのくらい出来ていればなァ…なんて、つい死んだ子の年を数えてしまった。
期待の日高ゆりあもいいよ。このコのいいところは、スナオなところ。だから、てらいなく思い切りがいい。お芝居するのが楽しくなってきてる感じね。このコも楽しみ。
新人の笠原ひとみくん。宣材見ただけで、なかなかキュートだし、オッパイが大きいのでキャスティングしたのだが、今日会ってみると、やせたとかでオッパイがちぢんだ感じ。エー、そりゃないよ!とは思うが、そのヘタクソなセリフ回しに独特の味があり、やはりこのコも楽しみ。
んなわけで、ちょっと手ごたえを感じたリハーサルでした。

2006.3.15(木)

キャメラマン(今回は長谷川氏)、演出部と最終的なコンテ・チェック。
ずっと悩んでいるシーンがあって、今日の段階になっても結論が出ない。「ここはどうしたらいいのか今だに分からん、なにかないのかよ?」と投げ出す。すると、助監督の茂木から実にグッドなアイデアが出てくる。「それだ!!」面白いじゃないの」と一気に難問が氷解。いいとこあるじゃん、茂木。今回は劇中劇のCMの演出もやらせたけど、これもいい出来。茂木、いいかも…。
19日クランクイン。いよいよです。

追記。
先日、PG代表の林田くんから連絡があって、05年度のピンク大賞が決定したとのこと。オレの組関係では牧村耕次が二年連続の男優賞、レモンちゃんが女優賞(04年の新人賞もあるので、彼女も二年連続ね)、池田こずえが新人女優賞とのこと。池田の受賞はうれしいね。本人も舞い上がっていました。ま、『肉体秘書』の大快演ぶりでいくとは思っていたけどね。牧やんの受賞はオレにとってはチト意外だった。04年は、03年の『不倫妻』でのボケ老人の大力演あり、04年の『淫乱なる一族』、『巨乳タクシー』で当然という感じだったけどね。ま、主演したSM二部作もテンに入ったことだし、いきおいみたいなもんがね。
ともあれ、4月15日の新文芸坐、よろしくお願いします(プレゼンターはどうなるの?由美香、神戸の代わりはおいそれといないだけにね)。