2005.3.7(月)

『負け犬OL 毎日が発情期』ロケハン。
夜は先日撮影した「IMT」のネットドラマ『タイムマシーン』の編集…というか、キャメラマンの志賀ちゃんが編集したものを、オレとか、脚本音楽の大場一魅と一緒に見て、再検討するという感じなんだけどね。

2005.3.8(火)

「PG」の林田くんから、今回のピンク大賞で、牧村耕次が男優賞を取ったという連絡がくる。取るとは思っていたけど、それが現実のものとなると、やはり、うれしい。
去年の本多菊次朗、そして今年の牧村耕次と、オレもそのつもりでいたし、当人たちにも絶対取れるよみたいなこと言っていたので、もしダメだったらホントに困るとこでもあったので、ここはうれしいし、それ以上に、ホッとしたね。

2005.3.9(水)

『負け犬OL』役者リハーサル。
終了後は夕方から、キャメラマンの志賀ちゃん、演出部とコンテの最終的な打ち合わせ。

2005.3.10(木)

ネットドラマ『タイムマシーン』の音楽入れ、MA。
15分で見るものとしては、かなり気のきいたものが出来たと思うので、ぜひ見て下さい。

2005.3.14(月)〜15(火)

オーピー映画『負け犬OL 毎日が発情期』撮影。そう、今回は2日撮りなのだ。今までに80本数本のピンクをやって、2日撮りは4本目。20本に1本のわりあいだ。別に手を抜いてるとかじゃないよ。そんな器用なこと、どだい出来ないね。2日でしか出来ないネタもあるんですよ。中には『美人秘書 パンストを剥ぐ』みたいな出来のいいのもあるしね。要は撮影日数の問題じゃないんですよ。やはり、2日で撮るしかないアイデアであるいなかということね。

初日。
世田谷線松原駅に朝の8時集合。
オレは歩いて行けるくらいのとこにある豪徳寺の事務所泊まりなのでとても気がラク。
余裕で8時前に着いたのだが、なんと、主演の山口真里が遅刻。ガーン!!だよ。
結局開始は9時半となる。
11時過ぎに駅前のシーン終了。中目黒へ移動。
中目黒でワンシーン。昼食をはさんで、午後の1時半すぎに渋谷のラブホテルに入る。
そこで芝居3シーン、Hシーン3つの6シーンこなして、終了撤収夜の9時半。なんて早いんだ。自分で自分に感心してしまう。ホント、オレって早いよ。
本日はこれにて終了。

2日目。にして最終日。
7時半新宿集合。
新宿周辺でオープンロケ。3シーン終了。
午後1時スタジオに入る。
Hシーンひとつ含めて11シーンをサクサクと撮ってゆく。
深夜0時前にスタジオを撤収。
ナイト・オープンを一発。
深夜2時、某シティホテルに入り、Hシーンを一発。ブツ撮り等々…。
明け方の5時全て終了。
あっという間に終わった。オレの80数本のピンクの中でも最も早く撮り終った作品だろう。ちなみに今までの最短記録は同じく2日で撮った『美人秘書 パンストを剥ぐ』で、あの時は初日が夜の11時頃終了。2日目は、翌日の朝の8時頃までやっていたのだったかな。さらにちなみにあと2本の2日撮り作品−『不倫女医の舌技カルテ』(河村栞のデビュー作であったなァ)、『ノーパン秘書2』−は、24時間やって1日撮休、そして3日目にまた24時間やって、という感じであった。キツかったなァ。それに比べると、今回といい『美人秘書』といいサクサクとラクにやれたなあという感じだ。

2005.3.16(水)

ホテルに泊まって、家に帰ってくると、4月撮影予定の新東宝作品の初稿がFAXされていた。脚本・五代暁子。ヒッチコックの『マーニー』をベースにしたサスペンスだ。仮題は『フユミ』。

2005.3.17(木)

後藤ちゃんと一緒に、後藤組の『夫婦交換前夜』にチラッと出ていた杉田浩子嬢出演の芝居を見に行く。新宿パンプルムナス。弘前劇場公演『FRAGMENT』。
弘前は、オレの最初のかみさんが弘前高校出身の女だったり、ま、色々と思い入れのある土地なのだが、ま、それはおいといて、それなりに期待して見に行ったってわけ。
2人の男を中心にした心情あふれる会話劇であったが、どうにもその心情が素直に伝わってこないもどかしさにあふれる芝居であった。つまり簡単に言うと、彼らの心情に共感出来ないんだな。最後までズレた感じの芝居であった。

2005.3.18(金)

『負け犬OL』編集・オールラッシュ。
いつもは編集、オールと2日に分けてやるのだが、今回はオレの組としては初めての試み。
10時半開始。夕方4時編集完了。65分30秒。5分切ればいいだけなのでラクだ。
夕方5時よりオールラッシュ。ラッシュ後再編集。ちょうど5分切る。問題なし。

2005.3.19(土)

『負け犬OL』アフレコ。
夜9時終了。ほとんど新記録だな。
終了後は例のごとく飲み会となる。朝の6時頃までタラタラと飲み、オレはそのままキャビン泊となる。

2005.3.20(日)

11時からオールラッシュ。
夜7時からは、次回新東宝作品『フユミ』の脚本直しの打ち合わせを五代と。

2005.3.22(火)

『負け犬OL』ダビング。一魅の音楽もいつもどおりに快調で、夜10時終了。

2005.3.23(水)

新東宝『フユミ』のキャスティングほぼ固まる。主役のフユミに池田こずえ(ピンクは1年ほど前に国沢組に一本出てるというコ。美巨乳のAVギャル)、他に、華沢レモン、山口真里、本多菊次朗、竹本泰志、樹かず、神戸顕一といったところ。特別出演に、佐々木麻由子、そして後藤大輔とくると、マニア心をゆさぶるかな。後藤ちゃんはもちろん初出演だ。本人のたっての希望でやってもらうことになった。

2005.3.25(金)

『負け犬OL』0号試写。
ギャラリーで来た牧村耕次いわく「ザ・ピンク!って感じの映画でしたね」。まさにそういう映画だった。もっとハジけたことやればよかったとチト反省。
五代暁子が『フユミ』の決定稿をたずさえて試写にくる。

2005.3.26(土)

『フユミ』印刷へ回す。

2005.3.27(日)

『フユミ』印刷台本上がる。助監督の中川と打ち合わせ。クランクインは4月10日予定。ちょうどあと2週間後だ。

2005.3.28(月)

『負け犬OL』映倫試写。
次回オーピー作品は6月撮影となる。「女医もの」か「旅館の女将もの」をやってくれという注文。

2005.3.29(火)

音楽の一魅と『フユミ』の打ち合わせ。
久保新二紹介による三神サラ嬢と面接。小劇場演劇を数年やりつつ、今年になってからはストリップの舞台にも立っているというコ。演劇をやってるコという点にオレは興味をおぼえたので、いずれ何かやってもらうということになるだろう。

2005.3.31(木)

『フユミ』ロケハン。

2005.4.1(金)

セメントマッチ事務所で演出部打ち合わせ。

2005.4.2(土)

役者リハーサル、衣裳合わせ。
『フユミ』公開タイトル決まる。
『肉体秘書 パンスト濡らして』。

2005.4.3(日)

吉祥寺にて、仲間うちの花見。オレは花見後の飲み会より参加。二次会、三次会と吉祥寺の町を飲み歩き、最後は、なんと、府中のオレの家まで佐々木麻由子、本多菊次朗の2人がやってきた。そして飲むこと、翌日の昼までとなったのだった。

2005.4.4(月)

夜の7時頃起き上がるも、あまりのけだるさに何もする気にはならず、珍しく酒を抜く。

2005.4.5(火)〜6(水)

終日、コンテ。

2005.4.7(木)

キャメラマンの長谷川ちゃん、演出部とコンテ打ち合わせ。

2005.4.10(日)〜12(火)

新東宝作品『肉体秘書 パンスト濡らして』撮影。
前作『負け犬OL』とはうって変わって、キビシイ3日間となったのだった。

初日。
基本的にオープン・ロケ中心の日。天気は晴天とめぐまれるものの、えらい強風で桜がバラバラと散ってゆく。
まずは曙橋近くの階段でのロケ。この場所はオレの監督初期の頃には何度かロケした所であったが、ここ10年ほどはやっていなかった。なつかしい場所だ。
池田こずえ、なかなかいい。集中力ある。
北新宿公園へ移動。オレの唯一の登場シーン。いつも思うことだが、ほんのちょっとチラッと出るのはホントいやだ。集中出来ない。監督主演の方が現場に入ってしまうとずっとラクなもんだな。
東高円寺の蚕糸の森公園脇のマンション。ここも10数年住んでいたとこで、オレにはなじみの場所。五代暁子(山ノ手ぐり子)の主婦VS後藤大輔、そして新人の津田篤くんの刑事コンビのシーン。後藤大輔、さすがです。はんぱに長いキャリアつんでません。いや、ホント、いい芝居というか、面白いキャラを作ってくれています。正直言うと、ここまで面白いことやってくれるとは思っていませんでした。脱帽です。
昼食。
走る車の中のシーン。五日市街道を走りながら撮る。
止まっている車のシーン。予定してた場所、花見客で大にぎわい。どうにかしようどころの話でなくなり、そうそうに立ち去る。
結局、いつもの大久保の線路脇の道。
次に、新宿西口の京プラ前の道。『マーニー』のそっくりさんのシーン(導入部の女の歩く後ろ姿)。マーニーと全く秒数も同じにして撮る。
夕方、某シティホテルに入る。
デイシーンの芝居を2シーン。ナイトのHシーン2つ。芝居ワンシーン。
終了、深夜12時半。12時前には終わらせたかったが、ほぼ予定通り。
快調なスタートを切ったと言える。

2日目。
雨! オープンで屋上シーンを2シーン予定していたが、いきなりムリ。
抜弁天のスタジオに入る。弁護士事務所のシーン9シーン。9シーンとは言ってもカット数が多いのだ。特に劇中最初のヤマ場と言えるシーンなど、ワンシーンで40カットもあるのだ。
そんなわけで思いのほか時間がかかる。
終了、夜の10時過ぎ。予定より3〜4時間おし。
結論。明日に賭ける。屋上シーン含め、6シーンこぼす。ヘタすれば朝までいくだろうと思っていた最終日だが、これでいつ終わるのか予定がたたなくなってくる。いやましに緊張感たかまる。

最終日。
オレと華沢レモンが1時間の遅刻。増々ヤバくなる。
屋上含めオープンを4シーン。
昼頃スタジオに入る。あとは終わるまでやり続けるしかない。なんとか朝には終わらせたいものなのだが…。
昼食。
バーのシーンを2つ。
続いてヒロインのマンションの部屋のシーンを昨日のこぼし含め9シーン。
ヒロインの回想シーンを2シーン。
終了、深夜の2時。
あとは謎の地下室のシーンが5シーン。最大のクライマックス・シーンも含まれる。3時過ぎスタート。もはや朝に終わるなんて全くムリ。スタジオ側からは「明日の12時から他の撮影が入るので、11時には完全撤収してくれ」と言ってくる。
すさまじいプレッシャーの中、久々に役者のすごみを知ることになる。オレとキャメラマンが、少しでもスピーディに終わらせるにはどうするかと頭を突きあわせている時に言ってきた本多菊次朗の一言……「一回、見て下さい。自分の芝居を!!」、そしてそのあと展開した本多と池田こずえの芝居のすごさが、すべてのプレッシャーから解き放ってくれた。
なんだ、コンテどおりでいいんだ。これをこのまま撮ればいいんだ…。
朝の7時8時頃までも、出番の終わった竹本くんとか樹かずの見守る中、本多、池田のすさまじいテンションの芝居が展開し、現場は異様な高揚感に包まれたのだった。
プレッシャーからも解き放たれ、なんかすごいものが産まれる瞬間に立ち会っている幸福感とでも言おうか…これぞ映画を作る醍醐味なんだろうな。だってどうでもいいじゃんって感じになるんだよね。時間とか、押してるとかね。今この瞬間こそ全てと言うか…。
この瞬間の本多菊次朗、池田こずえはホントすごいです。オレも長いことやってるけど、なかなかめったには出会えないものに出会えたというかね…。
9時過ぎ実写シーンは全て終了。あとはブツ撮り、タイトル撮り…。
撤収、結局12時近くになり、他の撮影隊とすれちがうこととなったのだった。
ホント、久々にスレスレの状況だったけど、終わりよければ全てよしというか、あとになれば、あの緊張感たまんないよねって感じなのだ。

2005.4.14(木)

編集。なんと、74分バージョンでつながる。70分強超えたなんて、いつ以来だろう? ホントに久しぶりだ。でも、Hシーンもかなり少ないし、どうして13分以上切ればいいのか?途方にくれる。

2005.4.15(金)

オールラッシュ。新東宝の福ちゃんから「すばらしい」とおほめにあずかり、63分30秒まで許しますと言われ、少しホッとする。
再編集、Hシーンが少ないのでシーン抜きするしかない。結果、4シーンほど欠番とする。65分となる。あと1分半だ。アフレコ、ダビングで何とかするしかない。
それにしても、Hシーンが10数分、芝居部分が50分ほどと、オレの映画にしてはHシーンがかなり少ない。ホント大丈夫なんだろうか?

2005.4.16(土)

アフレコ。
終了、深夜12時半。楽しかった。手応えバッチリ。飲み会。最後はカラオケ。キャビンに戻って、オレと後藤ちゃんだけで飲み会続行。朝の8時お開き。ヘロヘロに酔う。そのままキャビン泊。

2005.4.17(日)

オールラッシュ。10時過ぎに起こされる。2時間しか寝てない。目が覚めるわけない。ラッシュ始まるも、ずっと寝てしまう。サイテー。でも仕方ないね。

2005.4.19(火)

ダビング。一魅の音楽あいかわらずサイコー。尺も63分10数秒にまで切る。これでオッケー。切った部分にはかなりくやしいとこもあるけど、こればかりは仕方ないし、かえってテンポ出てムダがなくなってよかったと思うことにしよう。それにしてもHシーンが少ない。オレの印と言えるえげつない絵柄はかろうじてあるにはあるけど、それにしても少ない。
前作のオーピー『負け犬OL』が「ザ・ピンク」とすると、今回は「ザ・ムービー」だ。完ぺきな「ピンク・ムービー」を作ることがいかに難しいことか。今回はオレの86本目のピンク映画であったが、今だにそう思う。

2005.4.22(金)

『肉体秘書 パンスト濡らして』初号試写。
うまくいったのかどうか、今のオレには分からないが、かなりの力作であるということは自信を持って言える。池田こずえというニューヒロインの誕生もあるし、期待してもらっていいと思うのだ。

2005.4.23(土)

オレにとっては2日続きのイベント。今日は、上野オークラで『〜を濡らす蛇』2部作の舞台挨拶。そして池袋・新文芸坐でのピンク大賞の日。
上野オークラ。女優陣が山口真里、持田さつき、水沢ゆりな、華沢レモンと4人。そして緊縛師の狩野千秋さん、新人女優の結が華をそえ、そしてスペシャルで山本竜二までが顔を見せるという豪華版。これで盛り上がらないわけがない。客席も満員の盛況であっという間の30分となったのだった。
新文芸坐。こちらは特別の超満員。長いこと司会みたいなことやってきているが、今回ほど埋まっている客席は見たことない。
それにしても、上野といい文芸坐といい、客層はかなり違うが、ピンクがほとんど忘れさられたジャンルであるということが信じられないほどの客入りだ。やはり潜在的にピンクを見たい人は絶対いるわけだよ。やはり情報だ。情報がなさすぎる。オレのようなピンクべったりのものでさえ、どこで何をやってるのかほとんど分からないし、調べようもないという状況だもんね。やはり、どうにもならんのかねえ。
あ、林田くん、今年の打ち上げ会場よかったよ。林田くんのイメージカラー=黒っぽい空間でね。セルフってのもよかったしね。またあそこにしようよ。

2005.4.24(日)

五代暁子と次回オーピー作品の企画打ち合わせ。オレとしては、ハズミのついたところで次もサスペンス調やりたいなということですね。

2005.4.25(月)

三茶の名画座でキム・ギドクの『春夏秋冬そして春』をやってたので駆けつける。
ガーン!! またも、『魚と寝る女』以来、キム・ギドクに打ちのめされました。なんと酸鼻で、かつ、美しい映画であることか。

2005.4.27(水)

深町組の初号試写を見せてもらう。『新・鍵穴』。

2005.4.29(金)

上野オークラ。山口真里、津田篤くんと『襦袢を濡らす蛇』を見に行く。併映の堀くん監督作『不倫団地 かなしいイロやねん』も同時に見る。

2005.5.1(日)

ヨミウリランド前のミニ・シアター「グリソム・ギャング」に初めて行く。森山の『生しゃぶ名器めぐり』を上映していて、ま、その舞台挨拶ということで行ったのだ。
映画、面白い。森山としても一番うまくいった映画だとあらためて思ったが、ここで言いたいのは、このミニシアターのすばらしさについてね。
客席20数席のホントのミニシアターなんだけど、驚いたことになんと35ミリ上映なんだよね。ビデオ上映だと思い込んでいただけに、よりビックリした。しかもスクリーンも音も実にグッド。こんなとこ(と言っては失礼ながら)で、一番いいコンディションでピンクをやってるという事に実にカンドーしたってわけです。
「ぴあ」にも情報出てるということなので、ぜひぜひこのすばらしいミニシアターに注目を!!と思うのです。隣は同じオーナーのやってるバーで、そこもいい感じ。ホントに映画が好きなのね、という匂いであふれかえっています。
ヨミウリランド前です。TELは044-966-3479です。ぜひ一度行ってみて下さい。超あすすめです。オレの映画もここでやってもらえたら…と夢見る今日この頃です。

2005.5.4(水)

次回オーピーの初稿上がる。題して『ダブル マインド』。

2005.5.5(木)

新宿国際にホント久しぶりに行く。ヒロインの池田こずえと自作『肉体秘書』を見る。あいかわらず音悪し。

2005.5.7(土)

またも新宿国際。初号見れなかった音楽の大場一魅、そして一魅の友人の原田なつみ(数年前ピンクに何本か出演。田舎に帰っていたが最近またもどってきた。また出るかもね)と『肉体秘書』見に行く。
自作を2度も見に行くなんて、ほとんど初めてかも。ま、それくらい思い入れがある作品なのだ。

2005.5.8(日)〜9(月)

五代親子と、スパ・リゾート・ハワイアンで遊ぶ。

2005.5.10(火)

野球見物。神宮球場。ヤクルト対日本ハム戦。ナマで野球見るなんて、ほとんど20年ぶりくらいか。やはりいいねえ、野球場って。とてつもない解放感があるよ。

2005.5.15(日)

銀座みゆき館劇場で、世志男くん演出のソウルリンチ公演『熱海殺人事件』を見る。
ソウルリンチと言えば、去年の8月から12月にかけての一人芝居三連発があった。世志男、市川はるひ、宝田雅資の三人による一人芝居は、オレにとってはまさに衝撃的といえるものであった(特に宝田くんのヤツは、オレがここ数年で見た最もすぐれた芝居であった)。その3人の芝居の感想は、この日記でもその時々に詳しく触れているので、それらを読んでもらうとして、オレが一番感心したのは、その個々の芝居の中味的な面白さもさることながら、3人の役者としてありようということにあった。技術的、そして内面的にはほぼベストな状態で芝居に挑んでいるという、役者として、まさに正しいありようにである。
そして『熱海』だ。いやましに期待はたかまる。あの『熱海』だ。世志男、市川はるひは出ないが、宝田くんは出るし、他にリンチの知らない役者3人見れるし、ホント、久々に芝居見る前にワクワクしたものだった。
が、しかし…。期待はガラガラとくずれていったのだった。今度、世志男くんと会った時にでもじっくり話してみたいものだ。

2005.5.19(木)

深町組初号試写。深町監督がたんたんとした味わいで見せる艶笑コメディの一編であった。久々に深町組出演の神戸が頑張ってる。他の役者陣も持ち味発揮。

2005.5.21(土)

五代とオーピーの台本直しの打ち合わせ。

2005.5.22(日)

五代の息子たちと上野動物園で一日遊ぶ。

2005.5.23(月)

新宿ピカデリー3で『阿修羅城の瞳』。

2005.5.26(木)

五代宅でキャメラマンの長谷川ちゃんも混じえて、オーピーのホンの直し。長谷川ちゃんからグッドなアイデア出てくる。これで決まり!

2005.5.27(金)

新宿ピカデリー2で『クローサー』。身につまられるとこもあるが、それ以上のものではなかった。

2005.5.29(日)

オーピーの決定稿上がる。6月18日クランクイン予定。