2004年10月1日公開
製作・配給…新東宝映画

○スタッフ○
監督・脚本…深町章
企画…福俵満
撮影…長谷川卓也
録音…シネキャビン
編集…酒井正次
助監督…佐籐吏

○キャスト○
まるこ…山口玲子
満子…君嶋もえ
圭…水原香菜恵
テツ…川瀬陽太
大木…本多菊次朗
乙也…牧村耕治

○物語○
テツとまるこはスリで生計を立てている。その日、二人は人ごみの中でチンピラ風の男から財布を抜き取った。男の定期入れからはカッターでジグザグに切られた一ドル札が出てきた。何かの取引の時に相手を確認するための割符だろうとテツは言った。そこにテツの父が呆けて施設に入ることにしたと電話が入った。テツはまるこを連れて田舎に行くことを決めた。
テツとまるこは実家にやって来た。テツの父乙也はすっかり呆けて妻満子を先妻の伸子と呼び違えていた。テツは満子が経営するスナックは当分自分たちが面倒見るので、父の世話を頼むと満子に言った。乙也はテツたちが風呂に入っている間、部屋に入り込んで彼らのバックを物色した。中からは金の入った分厚い封筒と、例の一ドル札の半ピラが出てきた。乙也は金には目もくれず、急にいそいそと出て行くと満子を抱いた…。